司令官(指揮官)の仕組み
正直に告白すると、プレイを始めて最初の数か月は司令官をほとんど気にしていなかった。とにかく手元にいたものを放り込んで、なぜ攻撃がうまくいかず、防衛がトランプの家のように崩れるのか首をひねっていた。今ではわかる。司令官(ゲーム内では「指揮官」と呼ばれることもある)は、新規プレイヤーが最も軽視しがちなもののひとつであり、それでいて司令官なしではまともな攻撃も、まともな防衛もできない。司令官は自軍を戦いに導き、ユニット単体の数値に上乗せのボーナスを与え、しばしば送れる軍の規模そのものまで左右する。 本題に入る前にもうひとつ、ここで混同しがちな点を整理しておきたい。司令官と男爵は同じものではない。司令官は軍を率いて攻撃・防衛・速度にボーナスをもたらす存在だ。男爵はまったく別のメカニクス(自分の領地・拠点)なので、どこかで「男爵」が司令官の同義語として使われていても、それは割り引いて受け取ってほしい。ここで扱うのはあくまで司令官の話だ。同じ規模の二つの軍隊でも、誰が率いていて装備がどれだけ整っているかによって、結果はまったく変わってくる。ここからは、司令官の仕組み、入手方法、装備での強化の仕方、そしてなぜ攻撃用と防衛用でそれぞれ複数育てたいのかを順番に見ていこう。
司令官は実際に何をするのか、なぜ必須なのか
司令官は軍を戦いに送り出す瞬間に割り当てる。他人の城を攻めるときも、盗賊やNPCを狙うときも、自分の城を守るときも同じだ。その主な仕事は軍にボーナスを与えることだが、注意してほしいのは、それが一律の攻撃ボーナスではないという点だ。司令官のボーナスは細かく分かれていて、近接戦闘ユニット向け、遠隔ユニット向け、そして道具(攻撃時は攻城兵器、防衛時は防衛兵器)向けにそれぞれ別のボーナスが用意されている。だからこそ、軍の編成はどの司令官を連れていくかに合わせて組む必要がある。近接向けのボーナスを持つ司令官に遠隔軍を率いさせても意味がない。これはまさに自分がやらかした失敗だ。立派に装備した弓兵部隊を持ちながら、近接戦闘用の司令官を付けてしまった。結果は想像がつくと思う。
もうひとつ重要なのが、司令官の兵站(leadership、統率力)だ。これは、そのウェーブに連れていける兵の上限を決める数値だ。兵士を千人でも好きなだけ積めるわけではなく、この上限は司令官と自分の研究レベルによって決まる。弱い司令官は連れていける人数が少なく、たとえ兵舎が満タンでも一度に全部は送れない。これは多くの人が見落としていて、同じ状況でも相手がなぜもっと強いウェーブを送ってくるのか不思議に思う原因になっている。
司令官のボーナスはユニットの基礎戦力に上乗せされる。つまり同じ規模の軍でも、良い司令官が付いていれば、貧弱な司令官が付いた同じ軍よりも大幅に強くなる。そして司令官なしで攻撃を送る場合(君主だけ、あるいは誰もいない状態)、戦力の層をまるごと一つ失う上に、統率力の低下でさらに不利になる。
自分が今でも守っている実践的なアドバイスはこうだ。本気の攻撃や防衛の配置に、司令官なしで臨まないこと。良い司令官がいなければ、せめて手持ちの中で一番マシなものを連れていく。弱い司令官でも、いないよりはずっといい。
攻撃用司令官と防衛用司令官、そして話はそれだけで終わらない
これはいちばん結果を左右する違いだと思っているので、あえて上位に置いている。攻撃用司令官と防衛用司令官は、根本的に別の仕事をしていて、はっきり専門化させたい。
攻撃用司令官は、他人の城や盗賊、NPCへ送り出す軍を強化する。ここでは攻撃ボーナスを最大化したい。特に、自分が実際に使う戦力タイプへのボーナスだ。ある司令官は近接と遠隔ユニットへのボーナスが強く、別の司令官は道具(破城槌やカタパルト)へのボーナスが強い。それに合わせて軍を組もう。移動速度へのボーナスも役に立つ。より速い軍は早く到着し、相手が反応する時間を削れるからだ。
防衛用司令官は、誰かに攻められたときに城を守るユニットを率いる。ここでは防衛ボーナスと防衛兵器へのボーナスを狙う。忘れてはいけないのがフロント(方面)だ。防衛は正面の門と側面の門で別々に計算される。よく狙われた攻撃は、自分の最も弱いフロントを突いてくるので、防衛の配分と司令官選びは、相手がどこを突いてくる可能性があるかを踏まえて決めよう。
速度についてはよく書かれている内容(自分も長らく信じていたこと)への訂正がひとつある。自分の城を純粋に受動的に防衛するだけなら、司令官はどこにも移動しないので、移動速度は本当に無意味だ。しかし司令官は他人の城の防衛にも送ることができる。同盟仲間への支援やアライアンス防衛がそれにあたる。そこでは移動速度が再び意味を持つ。支援は間に合うように到着しなければならないからだ。つまり「防衛側はどこにも行かない」というのは自分の城だけに当てはまる話で、同盟への支援には当てはまらない。
ではなぜ万能型を一人だけにしないのか。一人の司令官を攻撃と防衛の間で使い回していると、常にボーナスの半分が無駄になる。万能型はどこでも平均点だが、専門特化型は一点において突出する。だから最低でも二人、攻撃用と防衛用をそれぞれ用意する価値がある。
司令官の入手方法
司令官は複数の方法で手に入る。個人的には、出会ったものはすべて集めておくことをすすめる。
- イベントとランキング報酬から。シーズンイベントやテーマイベントは、最強クラスの司令官の主な入手源になることが多い。イベント通貨や、イベント中に集めるトークンと引き換えに司令官(あるいはその一部)が手に入ることが多く、ランキングの順位に応じて直接もらえることもある。報酬に司令官が見えたら、それを狙っていこう。
- 宝箱やパッケージから。一部の宝箱や購入パッケージには司令官やそのパーツが含まれている。ここでは実際に何がもらえるのかをよく確認し、すでに持っているものにルビーを無駄遣いしないよう注意しよう。
- ゲームの進行やクエストから。基本的な司令官は、ただゲームを進めるだけでも手に入る。
司令官についてはレア度を必ずチェックしよう。レア度が高いほど基礎ボーナスも統率力も高く、たいていは装備スロットの数も多い。スロットが空でもレア度の高い司令官のほうが、装備で埋まった普通の司令官より良い土台になることがある。育てたときに到達できる上限そのものが高いからだ。
そしてひとつお願いがある。弱そうに見えるからといって、司令官を売却したり捨てたりしないでほしい。時間が経てば、複数の城を同時に守る必要があるときの第二、第三の防衛要員になってくれる。
装備・セット・宝石で司令官を強化する方法
司令官の実際の強さのほとんどはここで決まる。どの司令官にも装備スロットがあり、そこにボーナスをもたらすアーティファクトをはめ込む。スロットの種類は司令官ごとに異なるので、「武器・防具・盾」といった一般的なイメージにとらわれず、手元にある具体的な司令官とそのスロットの種類に合わせて考えよう。
気をつけるべき点は次のとおりだ。
- 装備のレア度。司令官と同じく、レア度が高いほど数値も高くなる。弱いものを三つより強いもの一つのほうがよいが、理想はもちろん全スロットを強い装備で埋めることだ。
- セット。同じセットの装備を複数身につけると、セットボーナスが上乗せされる。バラバラの装備を寄せ集めるより、一人の司令官で一つのセットを完成させることを狙う価値がある。セットボーナスは個々の装備のステータスそのものより大きな差を生むことが多い。これは自分が長い間見落としていた点で、個々のアイテムの数値だけを比べてしまっていた。
- 宝石。装備には宝石をはめ込んでさらにボーナスを追加できる。役割ごとに分けよう。攻撃用司令官には攻撃系の宝石、防衛用には防衛系の宝石だ。さらにもう一段掘り下げて、攻撃用司令官が道具主体で組まれているなら、近接ではなく道具系の宝石を選ぶ。無闇に混ぜると効果が薄まってしまう。
戦略的なアドバイスとしては、強い装備をすべての司令官に均等にばらまかないこと。メインの攻撃用司令官を一人選び、そこに最高の攻撃セットと攻撃系宝石を集中させる。それを自分のメインの主力に育て上げる。それが完成したら、次の司令官に取りかかろう。
良い司令官が一人いれば十分かとよく聞かれる
手短に言うと、答えはノーだ。最初はそれで十分に見えるが、二つの城を同時に攻められたり、自分から複数のウェーブを送りたくなったりした瞬間、司令官が一人しかいないことが足かせになる。自分もこれを経験した。メインの城は守り切れたのに、隣の拠点は誰も指揮していなかったせいで陥落した。それ以来、第二、第三の陣容を育てることは贅沢ではなく必須事項として扱っている。ゲームのどの段階で司令官が何人「正しい」数なのか、100パーセントの自信はないが、専門特化した二人プラス控えの数人というのが、自分にとって安心して眠れる最低ラインだ。
一人ではなく複数の司令官が欲しい理由
まともな攻撃用と防衛用をそれぞれ一人ずつ用意した時点で、それだけでは足りないことに気づくはずだ。ここでは層の厚いラインナップを築く価値がある理由を挙げる。
- 複数の城を同時に守る。複数の城(メインの城、拠点、他の地域の城)を持っていると、それぞれに同時に防衛担当が必要になる。司令官は一度に一か所にしかいられない。二つの城が同時に攻められた場合、控えがなければ片方は司令官なしになってしまう。
- 複数の目標や連続ウェーブでの攻撃。大がかりな作戦では、複数の陣営や連続したウェーブを送ることになる。ウェーブごとに司令官が必要で、司令官にはそれぞれ統率力の上限がある。司令官が一人だけだと、一度に一つのことしか攻撃できず、しかも連れていける人数も制限される。
- 出撃中の司令官は「使用中」になる。進行中の攻撃や防衛に配置されている間は、その司令官をまともに他へ使うことはできない。
自分にとって効果があった手順はこうだ。まずトップクラスの攻撃用と防衛用をそれぞれ一人ずつ育てる(最高のセットと宝石はここに投入する)。そのあとで、他の司令官とやや控えめな装備から第二、第三の陣容を築き、同時多発的な攻撃や複数の城の防衛をカバーする。忘れてはいけないのは、城の防衛は司令官だけで成り立っているわけではないということだ。城全体の状態、治安、適切な税率も助けになる。経済が回っていてこそ軍を組む余力が生まれる。司令官はそのピラミッドの頂点だが、その下に健全な城があってこそ機能する。
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